サステナビリティ-ESGとSDGsへの取り組み-

ESGとSDGsへの取り組み

SINKOグループは、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)への取り組みは企業の持続的成長に不可欠なものであるとの認識のもと、社会課題に配慮した活動を行っています。
 持続可能な社会の実現に向けて、『持続可能な開発目標(SDGs)』が国連で採択されました。SINKOグループでは、少しでもSDGsの達成に貢献できるよう、事業活動や社会貢献活動を通じて、2030年の未来像の実現を目指して、社会課題の解決に取り組んでいます。

SDGsとは

2015年9月、「国連持続可能な開発サミット」が国連本部において開催され、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されました。

このアジェンダは、人間、地球および繁栄のための行動計画として、宣言および目標を掲げました。この目標が、17の目標と169のターゲットからなる「持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)」であり、『誰一人として取り残さない』世界を実現しようという取り組みです。

SDGsに関する詳細は以下をご覧ください。

環境(Environment)

環境(Environment)〜製品を通じた環境負荷低減〜

当社は事業ドメインである『快適環境の創造』を実現すべく、人や工業製品などに、快適な環境を提供しています。
消費電力を削減できる省エネ製品や、自然エネルギーを利用した製品の開発などを通じて環境負荷の低減に努めてまいります。
また生産活動の現場においても、LED照明の導入をはじめとした環境負荷低減対策を実施しています。

社会的課題 SINKOの取り組み SDGs目標
環境への取り組み 製品を通じた環境負荷低減

地球温暖化が進む中、当社では社会的要請である環境負荷低減のため、消費電力を削減できる省エネ製品や、使用材料を削減するなど、環境に配慮した製品を提供しています。

空調機のケーシング -環境への取り組み-

SINKOでは1990年代から継続して環境への取り組みを実施しています。

  • メインフレームのビス組立式の採用(溶接削減)・塗装レスの推進
  • 外装パネルの塗装レス化
  • ノンフロン発泡への切替

メインフレーム構造

  • 溶接フレーム構造から角パイプフレーム構造へ積極的に転換し、溶接削減・塗装レスを推進しています。
  • 角パイプフレームには耐久性のあるステンレス材を採用し、長寿命化を実現しています。

高効率送風機の開発(PS 型プラグファン)

豊富な設計実績とノウハウを基に流体シミュレーション(CFD)を活用し、送風機の各部材を最適設計しました。
ファンブレードには三次元に湾曲した単板翼を採用。さらに、送風機の小型化と共に静圧効率74%を達成しました。(従来比最大15%アップ)

高効率熱交換器の開発(WTS型コイル)

熱交換性能を向上させるため、熱流体解析を活用しながら、構成部品や各種パラメータを一つ一つ検討・吟味しました。フィンの形状・枚数、主管配列の適正化を図り、熱交換性能は従来比で最大15%UPを実現しました。

リニューアル工事への対応

建築物の長寿命化に伴い、リニューアル工事の回数も増えていきます。

  • SINKO空調機は標準仕様で分割・分解搬入に対応しており、リニューアル工事に適しています。
  • 既存の搬入経路を利用することで、空調機の搬入出に伴う工事(内装の解体や復旧など)を無くすことが可能となり、工事規模の縮小、工期の短縮に貢献します。
  • 将来の改修や更新時の解体・搬出が容易です。

リニューアル対応空調機

1980~90 年代の空調機の更新工事をターゲットにした製品をラインアップし、省エネに貢献します。

健康空調®

空気中に潜む細菌やウイルスを除去。室内にクリーンな空気を届けます。
強力な紫外線照射で細菌やウイルスを分解・除去します。

エネルギー資源の有効活用省エネへの対応

高効率機器の実現に向けての理論・シミュレーションを活用した研究開発や、オフィス等での環境物品(グリーン購入品)の採用を通じて、省エネに配慮した事業活動を行っています。

具体的な取り組み例

  • 振動解析、3Dプリンタの導入検討やIoT活用の研究等、インフラ構築による開発効率の向上

    振動解析
    振動モード
    プラグファン
    (3Dプリンタ試作)
    IoT
    (遠隔監視システム)

社会(Social)

事業における社会貢献の一例として株主優待制度が挙げられます。当社の株主優待制度である「ギフト・セレクション」には、社会貢献ギフトを含んでいます。当制度を通じて国連WFP協会およびユニセフへ、それぞれ食糧支援、子どもへの教育支援をサポートする寄付コースを設けました。株主様がご選択された寄付と合わせ、お申込を頂かなかった株主様の優待品相当額を寄付させていただきました。
また、株主優待における寄付とは別に、会社として紛争地域における人道支援のための寄付を実施するなどし、国際的な視野に立った社会貢献活動を行っています。
その他、働きやすい環境整備による女性の活躍推進、そしてダイバーシティを推進するための、優れた職場環境の提供および教育研修制度の充実にも努めています。




社会的課題 SINKOの取り組み SDGs目標
社会への取り組み 地域社会の発展・社会貢献活動
未来を担う子供たちに教育の場を提供するために、近隣の小学生を研究所・工場に招き、体験学習を実施しています。
その他、大学の学外授業の一環として、ショールームにて空調および建物の見学会を行い、空調設備に関してだけではなく、建物の仕組みやデザインについても学んでいただくなど、日ごろ経験できないような体験を通じて、「見て・聞いて・感じて」もらえる学びの場を提供しています。

研究所・工場・ショール―ム 見学風景

学生向けに、キャリア教育および教育支援の一環として、工場や研究所などを案内し就業体験をしてもらうインターンシップを実施しています。

インターンシップ風景

株主優待の優待品に「社会貢献ギフト」を含んでいます。寄付コースをお申し込みいただいた株主様および優待品をお申し込みいただかなかった株主様の優待相当金額を、株主様に代わり日本ユニセフ協会および国連WFP協会に寄付させていただきました。
また、2023年2月に発生したトルコ・シリア地震で被災した子どもの保護支援を目的として、日本ユニセフ協会を通じて寄付を実施いたしました。

株主優待カタログ
寄附金授与式の様子
感謝状
人財への取り組み 人財育成
「企業は人なり」の理念のもと、様々な側面から社員の能力開発に取り組んでいます。新入社員から管理職まで、従業員一人ひとりが自ら学び、成長できるよう、多様な研修の充実を図っています。

研修風景

すべての人が安全で働きやすい職場の確保
ワーク・ライフ・バランスの実現を通じて、多様な人財が心身ともに健康な状態で活躍できる職場づくりに取り組んでいます。取り組みとして、社員の仕事と生活との両面を支援していく制度を多数導入しています。

「女性活躍リーディングカンパニー」認証
ノー残業デーの推進
同好会
ダイバーシティ推進委員会の設置
性別、国籍、年齢にとらわれず選ばれたメンバーで「企業の中核人材における多様性の確保や人材育成方針、社内環境整備方針」における施策の立案・実行を推進するダイバーシティ推進委員会を設置しました。
性別や国籍・年齢などに関係なく、誰もがその可能性を引き出し、能力を十分に発揮でき、またワーク・ライフ・バランスの充実等の健全な働く環境を目指し、“誰もが幸せに働ける職場づくり”に取組んでいます。
2024年4月 本委員会にて新晃グループ人権方針を制定しました。

ガバナンス(Governance)

ガバナンス(Governance)〜ガバナンスの強化、コンプライアンスの徹底〜

当社は、取締役会における社外取締役の割合を3分の1以上とし、また、過半数を独立社外取締役とする指名・報酬委員会を設置するなどし、監視・監督体制の強化、ガバナンス体制の充実を図っています。
また、適正な情報開示を継続して行うとともに、全社員へのコンプライアンス教育の徹底や、毎月の攻撃型メール訓練などの情報セキュリティ・リスク管理の強化を一層進めています。これら統治体制の推進のために、内部監査室、コンプライアンス室、情報セキュリティ管理室を設置しており、取締役会への連携を行っています。

社会的課題 SINKOの取り組み SDGs目標
ガバナンスの強化 コーポレート・ガバナンスの強化 当社は、監査等委員会設置会社を採用するとともに、取締役会における社外取締役の割合を3分の1以上とし、監視・監督体制の強化、ガバナンス体制の充実を図っています。なお現在、取締役会12名のうち5名が社外取締役(うち女性1名)となりました。
また、取締役会の実効性確保・向上のために、取締役会の実効性に関する分析・評価を実施しています。
さらに2021年度より、取締役の指名・報酬に関する手続きの透明性・独立性・客観性を強化し、コーポレート・ガバナンスの充実を図るため、過半数を独立社外取締役とする指名・報酬委員会を設置いたしました。引き続きコーポレートガバナンスを深化させ、企業としての社会的責任を忠実に果たすため、整備・運用を継続してまいります。
コンプライアンスの徹底 当社は、SKグループコンプラほっトライン規程を制定し、組織的または個人的な法令違反行為等に関する相談や通報に対する適正・適切な処理の仕組みを定めています。
また、コンプライアンスに関する通報窓口として「SKグループ コンプラほっトライン」を設置し、当社グループ会社の社員等から法令違反や内部規程違反となる行為等に関する相談や通報を受け付けています。
その他、全社員を対象とした社内コンプライアンス教育を毎年実施しています。社内における課題や社会的要請を考慮した研修テーマを毎年設定し、従業員のコンプライアンス意識の向上に取り組みます。

リスク管理の強化 当社は、リスク管理体制の維持・強化を目的として、社長が統括する「リスク管理委員会」を設置しています。同委員会では、各委員が所管する事業領域におけるリスク情報に細心の注意を払い、リスクが具現化する前にリスク情報を把握し、遅滞なく委員長に報告する体制を整えています。
情報セキュリティの強化 会社保有情報の適切な活用・保全・運用のために、情報セキュリティ管理室を設置し、全社的な情報セキュリティ管理を実施しています。
また情報セキュリティチェックシートを用いて、グループ全体の情報セキュリティに対する教育を行うほか、毎月の標的型メール訓練の実施等、持続的なセキュリティ対策を実施しています。