健康空調®UVCランプの特長
健康空調®に使用しているUVCランプについてご紹介します。
紫外線=UV(Ultra-violet rays)とは
太陽から放射される電磁波(太陽放射)の一種です。
目に見える可視光線(波長が380~780nm)中でも最も波長の短いものが紫色。
それよりも短い波長(<400nm)の光が紫外線(UV=Ultra-violet rays)です。
紫外線の分類
紫外線は、その波長の長さ(単位:nm=ナノメートル)により3つに分類されます。
UVCの除菌効果
UVCは280nm~200nmと波長が短いのでエネルギーが大きく、菌に対する除菌効果が認められています。除菌効果は波長250~260nm付近が強く、253.7nm波長光はオゾンの分解作用があります。
250~260nm ・・・ 強い除菌効果がある紫外線
253.7nm ・・・ オゾンの分解作用もある強力な紫外線
220nm以下 ・・・ 酸素を分解してオゾンを生成するオゾン発生線
健康空調®のUVCランプは200nm 以下の波長がほとんどなくオゾンの発生はありません。(オゾンレスUVCランプ)
UVCの菌除去効果
紫外線による細菌類の除去効果(例)
菌の種類と照射する紫外線強度(J/㎡)によって決まります。
細菌名 | 出典* | 90%除菌時の紫外線強度[J/m2] | 99.9%除菌時の紫外線強度[J/m₂] |
---|---|---|---|
大腸菌(空気中) | e | 10.0 | 30.0 |
大腸菌(寒天培地上) | e | 36.0 | 108.0 |
大腸菌(水中) | b | 60.0 | 180.0 |
セラチア(空気中) | e | 10.3 | 30.9 |
セラチア(寒天培地上) | e | 29.6 | 88.8 |
ウイルス(空気中) | b | 7.5 | 22.5 |
炭疽菌 | d | 45.2 | 135.6 |
腸炎菌 | d | 40.0 | 120.0 |
*出典
b :Kölleri Ultraviolet Radiation
d :The IESNA Lighting Handbook, Ninth Edition(2000)
e :足立ほか、日本防菌防黴学会第15回大会29(昭和63年5月)
UVCの有害性
UVCは細菌やウイルスに対する強い除菌効果をもっていますが、目や皮膚などの露出部に一定量以上のUVCが照射されると好ましくない作用が生じます。
健康空調®UVCランプ
健康空調®に搭載されているUVCランプは、次のような特長を持っています。
超高出力UVCランプ
世界最高水準の超高出力ランプで、 253.7nm波長光の紫外線を照射します。
オゾンを生成しない
200nm以下の照射がほとんどないため、 オゾンなどの2次汚染物質の発生はありません。
※ランプ照射時の空調機内オゾン濃度は0.03ppm以下と安定(送風停止時)
安全対策
健康空調®は、UVCランプを搭載するにあたり、 次のような安全対策を施しています。
※ランプ照射時の空調機内オゾン濃度は0.03ppm以下と安定(送風停止時)
- UVC 波長光253.7nm のオゾンレスUVCランプを採用
- UVCランプのガラス管に飛散防止処理
- 空調機には紫外線劣化のない耐久性素材を使用
- 点検扉にUVCランプの電源が連動する、インターロック搭載
- 紫外線漏洩ゼロの堅牢な内部構造
- UVCセンサーによる紫外線の照射強度の監視が可能(オプション)
UVCランプの点検・交換
製品寿命は約9,000時間
ランプ交換の目安
24時間運転の場合:1年に1回
8時間運転の場合:3年に1回
交換方法
① 空調機を停止(消灯確認)
② 空調機への送電停止(電源OFF確認)
③ ランプソケットの取り外し
④ ランプの交換
⑤ ランプソケットの接続
⑥ 空調機への送電開始(電源ONとUV灯点灯確認)
UVCランプに対する法規制
UVCランプは、RoHS指令及びREACH規則に適合しています。
- RoHS指令: 適合/指定化学物質の含有量は規定以下
- REACH規則:適合/指定化学物質を含有していない